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【大暴露】本当にお得なの?『ZEH』の現状と課題を徹底解説!

2021/12/21(火) 林 拓未動画で学ぶ

皆さんもせっかくマイホームを建てるなら、できるだけ光熱費がかからず、エネルギーロスの少ない家で快適に暮らしたいと思いますよね?

 

それをかなえる1つの手段に、ZEHという基準があります。これをしっかり理解しておくとCO2削減にも貢献できて、ある程度性能の高い快適な暮らしに一歩近づけます。

 

そこで今回のブログでは、ZEHは実際どんな家なのか詳しく解説すると共に、現状の普及率や課題も合わせてお伝えして、マイホームで採用すべきか判断できるようになってもらいたいと思います。

 

ちなみに今回ご紹介する以外でも、「ZEHにして良かった」「これは想定外だった」みたいな生の声をいただけるとありがたいので、ぜひYouTubeの方にコメントください。

 

大工時代を含めて15年以上、たくさんのお客様の家づくりにたずさわった経験をふまえて、これから家を建てる人が失敗しないための情報を、できるだけわかりやすくお伝えしますのでぜひ最後までご覧ください。



●ZEH5つのテーマ

 

今回のブログは、ZEHについて次の5つの項目を解説したいと思います。

 

1.ZEHとは

2.ZEHのメリット

3.適合条件

4.普及率や課題

5.補助金

 

それでは1つずつ説明していきます。



1.ZEHとは

 

まず1つ目の項目、ZEHの意味ですが、ゼロ・エネルギー・ハウスの頭文字を取った略称で、かんたんに言うとエネルギー消費がゼロになる家のことです。

具体的には断熱性能の高い断熱材を床、壁、屋根に使ったり、高性能な窓にしたり、省エネなエアコンやLED照明を付けて、エネルギーをあまり使わないようにします。さらに太陽光発電などを併用して電気を作るので、ランニングコストがかからない家になります。



2.ZEHのメリット

 

次に2つ目の項目、ZEHにするメリットですが、資源エネルギー庁のサイトでは主に4つを紹介しています。

 

1.電気代などのランニングコストが抑えられる

2.夏涼しく冬暖かいので住み心地が良くなる

3.急な温度変化によるヒートショックを防ぐ効果がある

4.太陽光発電や蓄電池を備えることで防災対策になる

 

これらのメリットは、確かにZEH基準を満たしていれば高いレベルで実現できます。しかし実際は使う素材で耐用年数やメンテナンス性が変わり、いくつかデメリットや懸念事項があるため注意が必要です。

 

具体的な施工のポイントや設備の選び方、考え方に関しては、別の動画で詳しく解説しています。興味のある方は下のリンクからせひご覧ください。



3.適合条件

 

続いて3つ目の項目、ZEHに適合させる条件は主に次の3つになります。

 

1.定められた外皮性能を満たす

2.1次エネルギーを省エネ基準から20%以上削減

3.再生可能エネルギーを導入し、1次エネルギーを100%以上削減

 

「外皮性能」は先程お伝えした、床、壁、屋根とその他窓や、玄関など開口部の熱の通しやすさを示す「外皮平均熱貫流率」のUA値が一つの基準になります。

さらに日差しをさえぎる性能の「冷房期の平均日射熱取得率」である、ηAC値(イータエーシー値)が地域ごとに定められているので、それをクリアすることも条件になります。

 

地域は細かく市区町村で分けられていて、例えばハピナイスのある愛知県豊橋市は7地域に分類されるので、平成28年省エネルギー基準を満たしたうえでUA値を0.6以下にする必要があります。

 

皆さんのお住まいの地域がどこに分類されるか、参考になる資料のリンクを下に貼っておきますので、良ければご覧ください。

次の「1次エネルギーを省エネ基準から20%以上削減」は、建築地域や床面積、エアコンなどの冷暖房設備、換気設備、給湯器、照明の種類によって設定される1次エネルギーを、太陽光発電などが作るエネルギーを考慮せず20%以上削減することが条件です。

最後の「再生可能エネルギーを導入し、1次エネルギーを100%以上削減」に関しては、言葉のままで太陽光発電などの発電設備を設置して電気を作り、そのうえで先程ご紹介したエアコンなどの1次エネルギーを、100%以上削減することが条件になります。

 

ちなみにZEHにもいくつか種類があり、1次エネルギーを省エネ基準から20%以上ではなく25%以上削減して、なおかつ電気自動車の充電設備を設置するか、HEMSというエネルギー管理システムを搭載することで認定される、ZEH+があります。

 

逆に再生可能エネルギーで1次エネルギーを100%以上削減ではなく、75%以上削減で認定されるNearlyZEHもあります。



4.普及率や課題

 

次に4つ目の項目、普及率や課題についてですが、まず実際にどれくらいの人がZEHの家を建てているかお伝えします。

 

平成30年度の新築注文住宅戸数の約28万7千戸のうち、ZEHとNearlyZEHの合計で約19%の5万4千戸で、今のところ普及しているとは言えない状況です。十分にZEHが広まらない理由として考えられるのは、初期コストがかかることです。

ZEHの条件を満たすには外皮性能を高めるため、高性能なサッシや断熱材、省エネ性能の高い設備機器、再生可能エネルギーで太陽光発電などを設置する必要があります。どこを基準とするかにもよりますが、材料費や工事費で大幅にコストアップしてしまいます。

 

経済産業省と環境省が共同で出した資料によると、ZEHを推進するZEHビルダー登録を受けている住宅会社が、ZEHの割合目標を達成できなかった理由の第1位は、「お客様のご予算に合わなかった」になっています。

 

私はお客様と打合せをするとき、最初にご予算の目安をお聞きします。住宅ローンの返済額を、今のアパートの家賃ぐらいに抑えたい、というご希望が圧倒的に多いです。そのため土地からご購入のお客様が、ご予算に合わなくなるのは納得できます。

 

なのでこれからZEH基準以上の建物を広く普及するには、ただでさえ物価が上がっている現状で、このコストアップの課題をどう解決していくかが1つの鍵になると思います。



5.補助金

 

最後5つ目の項目、補助金についてですが、令和3年度のZEH関連の補助金は、次の3つが設定されています。

 

ZEH

60万円

ZEH+

105万円

次世代ZEH+

105万円

 

何も貰えないよりは良いですが、ZEHにすることでアップする費用に充てるには物足りない額です。しかも先着順なのでZEHにした全員が必ず貰えるわけではありません。

 

しかも公募期間や審査期間、着工から完成までの期間もそれぞれ細かく決まっていて、なかなかすべての要件に当てはめるのが難しいです。

 

国は2030年に温室効果ガスを、2013年比で46%削減するというかなり高い目標を掲げています。その目標達成のためにも補助金の額をアップするなど、より住宅会社やお客様が取り組みやすい内容にしてほしいと思います。

 

ちなみに補助金は年度によって額や条件が変わるので、今回の額はあくまで参考にしていただいて、実際に利用するときは住宅会社の人に確認するようにしてください。



・まとめ

 

今回はZEHについて、5つの項目を解説しました。

 

1.ZEHとは

2.ZEHのメリット

3.適合条件

4.普及率や課題

5.補助金

 

どんなマイホームを建てたいかは、お客様の価値観次第です。省エネな家がいい、地震に強い家がいい、おしゃれなデザイン住宅を建てたい、とにかく安く抑えたいという方もいて、お客様の数だけ満足できる家の形や予算をかける場所があります。

 

ただ理想としては、おしゃれで、間取りや動線にも配慮して、耐震性や断熱性も高くて、なおかつできるだけご予算を抑えられる住宅だと思います。

 

すべてを100%かなえるのは難しいかもしれませんが、今回の内容と合わせて、今までお伝えした間取りや設備、耐震などの動画も参考に、少しでも理想に近い家づくりをしていただけると幸いです。

 

ご覧いただきありがとうございました。

今後も随時更新予定です!

ぜひ、チャンネル登録をお願いいたします。

 

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